
【SDGs達成度ランキング】日本、2022年は19位にダウン
1位はフィンランド、欧州が上位占める
報告書は、米コロンビア大の経済学者・ジェフリー・サックス教授が代表を務めるSDSNが毎年発表している。国連や研究機関などの統計資料をもとに、各国のSDGsの取り組みを100点満点で点数化したSDGs達成度(SDG Index)を公表し、ランキングにしている。
SDGs達成度ランキングコロナ禍で停滞続く ウクライナ情勢も懸念
報告書によると、世界平均のSDGs達成度は2020~2021年の2年連続で微減している。これは、新型コロナウイルスの流行がSDGsの目標1「貧困をなくそう」や目標8「働きがいも経済成長も」の達成に影響しているほか、目標11~15の取り組みも進んでいないためだ。それに加えて、ロシアのウクライナ侵攻をはじめとする軍事衝突による、食糧安全保障やエネルギー価格への影響も懸念されている。
報告書は「平和、外交、国際協力は、世界が2030年以降に向けてSDGsを進展させるための基本的な条件だ」と指摘。「コロナ禍とウクライナ情勢という複数の危機が同時に発生したことで、政策の関心と優先順位がSDGsやパリ協定などの中長期的な目標から、短期的な課題にシフトしている」と警鐘を鳴らした。
サックス氏は、「現代の大きな課題に対応するために、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)やクリーンエネルギー、責任ある消費、公共サービスへの普遍的アクセスといったSDGsの基本原則が、これまで以上に必要とされている。SDGsの進展を回復し、加速するには、パンデミックを終わらせ、ウクライナでの終戦のための交渉をおこない、SDGs達成に必要な資金確保のため国際的に協力することが必要だ」とのコメントを発表した。
日本のSDGs達成状況
報告書では目標ごとに「達成済み」「課題が残る」「重要な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で評価している。

日本が「達成済み」とされたもの
- 目標4「質の高い教育をみんなに」
- 目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
- 目標16「平和と公正をすべての人に」
日本が「課題が残る」とされたもの
- 目標1「貧困をなくそう」
- 目標3「すべての人に健康と福祉を」
- 目標6「安全な水とトイレを世界中に」
- 目標8「働きがいも経済成長も」
- 目標11「住み続けられるまちづくりを」
日本が「重要な課題がある」とされたもの
- 目標2「飢餓をゼロに」
- 目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
- 目標10「人や国の不平等をなくそう」
日本が「深刻な課題がある」とされたもの
- 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
- 目標12「つくる責任つかう責任」
- 目標13「気候変動に具体的な対策を」
- 目標14「海の豊かさを守ろう」
- 目標15「陸の豊かさも守ろう」
- 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
このほか、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」については「女性国会議員の割合」が少ないこと、「賃金のジェンダー格差」の二つの指標が低評価につながっている。また、目標13「気候変動に具体的な対策を」では、「化石燃料の燃焼とセメント製造による二酸化炭素(CO2)排出量」「輸入品に含まれるCO2排出量」の多さなどが評価を押し下げた。
日本のランキング推移
2016年:18位
2017年:11位
2018年:15位
2019年:15位
2020年:17位
2021年:18位
2022年:19位
出典:The Asahi Shinbun SDGs ACTION, SDGs index report