
持続可能な開発のための2030アジェンダの特徴
2015年9月の国連サミットで全会一致で採択。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため,2030年を年限とする17の国際目標の特徴は以下の5つ
- 普遍性
先進国を含め,全ての国が行動 - 包摂性
人間の安全保障の理念を反映し,「誰一人取り残さない」 - 参画型
全てのステークホルダーが役割を - 統合性
社会・経済・環境に統合的に取り組む - 透明性
定期的にフォローアップ
前身:ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)
2001年に国連で専門家間の議論を経て策定。2000年に採択された「国連ミレニアム宣言」と,1990
年代の主要な国際会議で採択された国際開発目標を統合したもの。
発展途上国向けの開発目標として,2015年を期限とする8つの目標を設定。
(①貧困・飢餓,②初等教育,③女性,④乳幼児,⑤妊産婦,⑥疾病,⑦環境,⑧連帯)
MDGsは一定の成果を達成。一方で,未達成の課題も残された。
○ 極度の貧困半減(目標①)やHIV・マラリア対策(同⑥)等を達成。
× 乳幼児や妊産婦の死亡率削減(同④,⑤)は未達成。サブサハラアフリカ等で達成に遅れ
持続可能な開発目標(SDGs)の詳細
- 目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
- 目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ,食料安全保障及び栄養改善を実現し,持続可能な農業を促進する。
- 目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を促進する。
- 目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し,生涯学習の機会を促進する。
- 目標5(ジェンダー) ジェンダー平等を達成し,すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う。
- 目標6(水・衛生) すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
- 目標7(エネルギー) すべての人々の,安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
- 目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
- 目標9(インフラ,産業化,イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築,包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
- 目標10(不平等) 各国内及び各国間の不平等を是正する。
- 目標11(持続可能な都市) 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
- 目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。
- 目標13(気候変動) 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
- 目標14(海洋資源) 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し,持続可能な形で利用する。
- 目標15(陸上資源) 陸域生態系の保護,回復,持続可能な利用の推進,持続可能な森林の経営,砂漠化への対処,
ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16(平和) 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し,すべての人々に司法へのアクセスを提供し,あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。 - 目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し,グローバル・パートナーシップを活性化する。
出典:外務省